ビジネスの世界で重要視される「コピーライティング」。文章の力で人を動かし、商品の購入などに繋げるスキルのことを言います。これだけ聞くとものすごい能力のように感じられますし、実際に本当に効果のあるコピーライティングができる人は限られているでしょう。
LINE公式アカウントも基本的にはテキストでのコミュニケーションがメインになるツールですので、やはりしっかりとしたコピーライティングの技術が必要なのでは?と思ってしまいます。
結論から言って「LINE公式アカウントの運用には、高度なライティングスキルは必要ありません」。その理由は文字数にあります。LINE公式アカウントのメッセージ機能では、1吹き出し500文字の文字数制限があり、高度なライティングテクニックを盛り込むには字数が少なすぎます。また、LINEは手軽なコミュニケーションアプリですので、そもそもそこまでの長文を読んでくれるユーザーは少ないです。それにあまりに商売色の強いメッセージは普通のLINEユーザーには毛嫌いされ距離を置かれやすいので、LINE公式アカウントの運用においては、一般的なライティングスキルとは別のスキル、と言うより意識すべきポイントのようなものが存在するのです。
そこで今回は、そのポイントについて2記事に分けて解説していきます!闇雲にメッセージを配信する前に、まずはこの記事を最後まで読んで見てください♪
1.見やすいメッセージを意識しよう
まず1つ目のポイントは「見やすいメッセージを意識する」ということです。
例えばこの記事の冒頭をそのままLINEで送信するとこの画像のような状態になります。いかがでしょうか?まず読む気は起きないし、こんなメッセージが届くだけで相当に鬱陶しいですよね?これではブロック一直線間違いなしです。
ではどのようなところに気をつければ「見やすいメッセージ」を作れるのでしょうか?
メッセージは長すぎず短すぎず
まず先ほどの例のように文章が長くなりすぎないように注意しましょう。テキストメッセージだけでトーク画面が埋まってしまうようでは少し長すぎます。実際友達からそれほどの長さのトークが送られてきてもちゃんと読もうとは思えませんよね?
1吹き出しのテキスト上限はトーク画面の7〜8割くらいまでが目安なのかなと思います。どうしてもテキストの量が増えてしまう時でも、吹き出しが途中で切れているだけで不思議と「長文だな」という印象が弱まりますので意識しましょう。
ただ「短すぎ」にも注意です。長くならないように気をつけるあまり、あまりに短くてそもそも伝えたいことが伝わらない、という事態になっては本末転倒です。メッセージ配信をする際には、「どうしても伝えたいこと」をリスト化して最低限の文章量で伝えたいことだけを確実に伝えられるよう、事前に準備して行うようにしましょう。
適切な空白を入れる
先ほど例にした画像の文章が読みにくいと思われる原因は長さ以外にもあります。それは「空白・余白がない」というところです。
テキストが長くなかったとしても、文字が詰まっているであったりとか、改行が一切ないみたいな形のメッセージが届くとどうしても読みたくないって思われる方もいらっしゃるので、上手に空白を使って、1つの文(。から。まで)が長くなりすぎないように意識しましょう。
ただしこれもやりすぎ注意です。ブログなどでは頻繁に改行が使われていたりする文章をよく見かけますが、LINEでそれをやってしまうと単純に1吹き出しが長くなり、間延びした印象を与えてしまいます。それではせっかく文章が長くならないよう工夫した意味がありません。また、普段のLINEでのやりとりを思い出してみて欲しいのですが、従来のメールなどと違い、そもそもLINEではあまり改行が使われない傾向にあります。吹き出しの横幅が狭く、1文が数行に渡ることが多いので、その上で改行を頻繁に使ってしまうと、文と文の繋がりがわかりにくくなってしまうからです。
空白・余白を入れることは大切ですが、やりすぎて見た目がスカスカにならないよう注意しましょう。
プレビューを確認しながら編集する
ここまでの2つのポイントがしっかり活かされているかは、メッセージ配信前にプレビューで必ず確認するようにしましょう。
メッセージ配信は、配信してしまった後でトーク画面がどうなっているかを確認することはできません。ですのでうまく今まで説明したポイントが抑えられているかは、配信前にプレビューで確認することを徹底してください。誤字・脱字を確認する機会もここしかありませんので、勢いで配信してしまうことの無いよう気をつけましょう。
絵文字を活用する
テキストだけで感情を伝えるのは非常に難しいです。実際今この記事を読んでくれているあなたも、私がどんな気持ちでこの文章を打っているのか正確には分からないと思います。ニコニコしながら書いていると思う方もいれば、真剣に真顔で書いていると思われる方もいるでしょう。
LINE公式アカウントでは、お客様に親近感を感じてもらうコミュニケーションがとても重要です。ですので感情が伝わりにくいテキストのみのメッセージではなく、絵文字を上手に活用してこちらの感情を直接的に伝えられるよう工夫しましょう。
例えば挨拶ひとつにしても「こんにちは」だけより「こんにちは(^ ^)」のような顔文字を入れるだけで印象がまるで違います。LINE公式アカウントでは通常のLINEと同じようなバリエーション豊かな絵文字が使えるので、細かい感情表現を意識してメッセージを作成しましょう。
2.「1人に対して書く」つもりで書く
メッセージ配信は通常、複数のお客様に対して同じ内容の文章を一斉に配信することが多くなります。ですのでどうしても複数のお客様に向けたメッセージを意識してしまいがちですが、メッセージを受け取るお客様にしてみれば、いつでも1:1のコミュニケーションになっています。ですので、メッセージを配信する際には、お客様と1:1のコミュニケーションを取っている意識が必要です。
ペルソナを意識する
「ペルソナ」とは、ターゲットとなるお客様の具体的な人物像のことを指します。性別や年齢といったような外面的特徴だけでなく、メッセージを受け取るお客様は普段どんなことに興味を持っているのか?どのような悩みがあるのか?といったような、内面的な特徴まで掘り下げてイメージしましょう。
あなたの中で「こんな人に届けたい!」という具体的な人物像をイメージしながら、メッセージを作成してください。
2人称を使って書く
「2人称を使う」とは「あなた」と呼びかけることだと思ってください。
LINE公式アカウントのメッセージ機能では、相手のアカウント名を自動でメッセージに挿入してくれる機能はありません。複数に同じ内容を送るので、当然特定のアカウント名を事前に入れておくわけにもいきません。そこで使えるのが「2人称を使う」というテクニックです。
メッセージを配信する側にしてみれば、複数の相手に同時に語りかけている感覚なので、どうしても「みなさん」のような呼びかけをしてしまいがちです。ですがそれでは、相手に親近感を感じさせることができません。
ここで呼びかけ方を「あなた」に変えることで、相手からしても自分に直接話しかけられている感覚がする為、1:1の親密なコミュニケーションを取っていると感じさせることができます。これによって反応率や告知の反響が大きく変わってきますので、可能な限り「2人称を使って」文章を書いていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まず最初の段階として2つのポイントをお伝えしていきました。
- メッセージは長すぎず短すぎず
- 「1人に対して書く」つもりで書く
この2つ以外にまだいくつかポイントがありますので、それは別の記事で解説していますので、ぜひこのままこちらの記事もお読みください♪